睡眠不足になる原因

睡眠不足になる原因

最近、睡眠不足の状態が続き、睡眠負債を抱える人が増えています。

休日に少し朝寝坊をして、溜まった睡眠負債を定期的にリセットし、月曜日に元気に仕事や学校へ向かっている場合は問題ないのですが、予定がないと普段より3~4時間ほど長く寝てしまう、朝起きた時に頭がすっきりせず疲労感が取れていない場合は明らかに睡眠不足の状態です。

睡眠不足は放置しておくと睡眠障害に発展する可能性があります。

そうなる前に睡眠を妨げている原因を認識し、質の良い睡眠をとりましょう。

睡眠不足の原因

仕事や外出による帰宅時間が遅い

睡眠不足の原因の中でダントツで多いのが、仕事の残業や通勤時間により帰宅する時間が遅くなっていることです。

残業を減らす取り組みを行っている企業が少しずつ増えてきましたが、なかなか残業の時間が短くならないのが現状です。

「仕事のクオリティをあげたい」「仕事が効率よく終わらない」から残業する人も多く、「残業=やる気がある、本気で取り組んでいる」と認識されてしまっているその結果が睡眠不足につながっています。

睡眠不足が続くと、身体だけではなく考える力も休まらないので、必然的に仕事のクオリティが下がってしまい、結果的にまた残業をすることになる・・・、という悪循環を断ち切り、早く家に帰ってゆっくり休みましょう。

ベッドで休む前にスマホを触っている

毎年技術が進化し身近に普及しているスマートフォン。最近では映画や漫画を見ることができ、便利が故についつい夜更かししてしまい十分な睡眠を取ることができなくなっている若い世代の人が増えています。

スマートフォンやパソコンから出ている青い光「ブルーライト」は脳に大きな刺激を与え、神経を興奮させると共に睡眠を促す「メラトニン」というホルモンの分泌の邪魔をしてしまいます。

若い人は脳がまだ発達している途中なのでブルーライトの刺激を受けやすく、睡眠不足になりがちです。

また、大人の場合でもメールを確認するだけでコーヒーを2杯飲むのと同じくらいの刺激を脳に与えます。

また、人の脳は場所とそこでおこなった行為を1つのセット認識し、記憶する性質があります。

そのため、かなりの頻度でベッドに横になりスマートフォンを使っている人は脳がそのまま記憶してしまっている状態です。

今日からでも「ベッドでスマートフォン」を制限し、ベッドは睡眠を取り身体を休める場所だと脳に覚えさせましょう。

食事をしてすぐに休む

帰宅する時間が遅く、睡眠時間を確保するために食事をとってすぐ横になる方は多いと思います。

人の胃は、休む直前に食事をとると睡眠中も食べ物を消化しようと働き、それに伴って身体も働くので自然と睡眠が浅くなってしまいます。

食事をしてから消化が終わるまで約3時間ほどかかるので、自分が目標とする入眠時間から逆算して、3時間前までには食事をとる習慣を身につけましょう。

酒寝

お酒を飲むとすぐ寝てしまう方がよくいると思います。

お酒にはエタノールという成分が含まれており神経を麻痺させる効果があるので、眠気を強く感じやすくなるからです。

しかし、人間の体には適応能力が備わっているため、最初の量では眠れなくなりお酒の量が増えてしまう場合が多いです。

また、お酒のアルコールを分解しようと体が働くので、熟睡できない状態になってしまいます。

しかも、アルコールによる利尿作用があるのは睡眠中でも同じことで、尿意で目がさめる頻度が増えるので深い睡眠ができなくなり、質のよい睡眠から遠ざかってしまうのです。

疲れを癒す意味で夜の飲酒はいいと思いますが、睡眠の邪魔をしない程度に程よく飲むことが理想ですね。

睡眠不足の原因は人それぞれで複数の原因が複雑に絡み合っている場合も多くありますが、ベッドで横になってからスマートフォンを触らない、夕飯を就寝の3時間前に済ませるなど、気軽に改善できるところから始め、家族みんなで家事を分担して少しでも一人の負担を軽くするなど、それぞれに合った改善方を見つけ、快適な睡眠ライフを送りましょう。

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