女性ホルモンと睡眠不足

女性ホルモンと睡眠不足

生理前になると、日中は異常に眠いのに夜はなかなか寝付けないことってありませんか?

実は女性の睡眠には女性ホルモンが深く関わっています。

女性ホルモンの中にはエストロゲンという成分が入っており、肌を潤わせるだけでなく、髪も綺麗にしてくれます。

記憶力が上がるという効果も期待できるので仕事や勉強で成果を出すためにも役立ちます。

女性ホルモンと睡眠

女性ホルモンはノンレム睡眠時に分泌されているため、女性には深い睡眠が欠かせません。

睡眠不足になると女性ホルモンが減少しお肌や髪の調子が悪くなるだけでなく、生理痛が悪化したり不正出血が起こったりする原因にもなります。

女性の睡眠の質は月経の周期による女性ホルモンのバランスが大きく影響しています。

排卵が始まり生理が来るまでの期間はプロゲステロンとエストロゲンいう2つの女性ホルモンのバランスが不安定になる時期といわれています。

また、この時期は常に基礎体温が高い状態になるので、体温を下げて眠気を促すことが難しくなります。

そのため、体調や寝つきが悪くなりやすく、質の良い睡眠が取れなくなるため、日中激しい眠気に襲われたり、イライラしたりしやすい「月経前症候群」になる可能性が大きくなってしまいます。

生理開始後は改善されるので一時的なものですが、しっかりと休めないと体への負担も大きくなり辛いでしょう。

月経前は心身ともに不調を起こしやすい時期なので、睡眠時間を普段より多くとるなど、無理せずしっかり休むようスケジュールを組みましょう。

食生活も関係している

食事をとる時間が不規則だったり、食事を抜いてしまったり、栄養バランスが偏った食事が多いと性線刺激ホルモンに負担がかかり悪影響となってしまいます。

食生活の乱れは自律神経の乱れも引き起こすのでめまいや便秘など他の症状を引き起こす要因となってしまいます。

ダイエットのために食事制限をしている女性に特に多いのが、ホルモンを作る上で必要な栄養素がカットされ、ホルモンバランスが乱れていることです。

厳しい食事制限の結果、脳が生命の危機と判断し、ホルモンの分泌量を少なくしてしまうので健康で綺麗な肌・髪から遠ざかってしまいます。

無理なダイエットは控え、食事だけでn栄養摂取が難しい場合はサプリメントを利用し、老廃物を溜めにくい体を作ることを意識するようにしましょう。

また、カフェインを多く含む飲み物やインスタント食品など、消化しにくいものが多いと体にも良くありません。

女性ホルモンを正常な状態で保つには栄養バランスの良い食事を規則正しくとることを意識することが大切です。

仕事や育児で忙しい女性はノンカフェインの飲み物に変えてみたり、サプリメントを使用するのもおすすめです。

質のいい睡眠のために

女性の身体は複雑にできているので、質の良い睡眠をとるには少し工夫が必要です。

入浴は寝る直前ではなく約1~3時間前に入り、体のほてりを冷まして睡眠をとることを心がけましょう。

ぬるま湯に20分ほどゆっくり入り、体の芯まで温め血行をよくすることでホルモンが体内に巡りやすくなるので、生理の時ほど体を温めることを意識しましょう。

また、部屋の湿度にこだわるのも睡眠の質を上げる方法の一つです。

時期に合わせて加湿器や除湿機を部屋に置くだけでも湿気や乾燥による寝苦しさを改善できます。

部屋の照明を眠る時間から逆算し、明るい照明から徐々に暗い照明に変えることでメラトニンを増やし、寝つきやすい環境をつくることも意識すると良いでしょう。

生理前のイライラや異常な眠気に襲われる時期は人それぞれです。

自分の周期をメモしたりアプリを利用したりしながら、無理をしすぎないように自分の月経周期とうまく付き合っていきましょう。