リラックスして睡眠するために
睡眠によって日々の疲れを取るには、脳がリフレッシュしていることが重要です。
体を休めるために横になっても、脳が体に対して休むように指示を出さないと疲れが取れないことが多いようです。そのため、今回は疲れをしっかり取るためリラックス効果がある方法を紹介します!
そもそもリラックスした状態って?
リラックスできていない状態=緊張状態であり、生物学的に興奮していることが原因とされています。
この興奮状態は楽しいとか嬉しいといった状態ではなく、臨戦態勢のことを指しています。
実は過度なストレスを抱えている時や、危険を感じている時も興奮状態になっているのです。
臨戦態勢になっている体は、変化にすぐ対応できるよう常に無意識のうちに力が入り脳もフル活動しています。
この状態だと、体を動かすためのエネルギーをかなり消費する状態なので体を回復することができません。
そのため、脳をリラックスさせて疲れを癒すにはこの興奮状態を収める必要があります。
その鍵を握っているのが「副交感神経」です。
副交感神経は交感神経と逆の働きをし、興奮状態を抑制し脳をリラックスさせてくれます。
質の良い睡眠の為には、交感神経が活発に働いている状態から副交感神経にうまく切り替える必要があるのです。
切り替えるといっても、そんなに難しいことではありません。
これからリラックスするコツをいくつか紹介しますので、ぜひ生活に取り入れてくださいね!
リラックスするための習慣
脳をリラックスさせる方法として、誰もが簡単に実行できることの一つが入浴です。
温かいお湯につかり血行がよくなることで、筋肉がゆるんで体を先にリラックスさせることができます。すると交感神経の働きが抑制され、副交感神経が働く準備を始めるのです。
熱すぎるお湯だと体が身構えて逆効果なので、程よく温かいと感じるくらいのお湯に10~15分程度浸かるのがベストです。
また、スムーズに睡眠に入るためには、ある程度体温が下がっている必要があります。
徐々に体温が下がっていくことで快適に休むことができるので、入浴後の体がまだ火照った状態で布団に入っても脳がリラックスできる状態ではありません。
お風呂でしっかり体を温め、風邪を引かない程度に体の熱を出してから横になることを意識してみましょう。
ほかにも、腹式呼吸も簡単に副交感神経を優位にする方法として知られています。
普段私たちが行っている肩が上がる胸式呼吸とは違い、下腹が膨らむ腹式呼吸を意識すると横隔膜が上下運動を始めます。
これをすることで横隔膜に密着した自律神経が刺激され、副交感神経が優位になりリラックスできます。
ゆっくり呼吸することを意識するとさらにリラックスしていきます。
腹式呼吸の方法はまず3秒かけてゆっくり鼻から息を吸い、お腹が空気で満たされ膨らむのを意識します。そこから3秒かけて口から息を吐き、その後3秒間息を止めます。これを1セットとし3分ほど繰り返します。
お腹が膨らんでいるかがポイントなので意識しながら呼吸してみましょう。
リラックスをサポートする成分
リラックスを促してくれる成分が入った食べ物や飲み物、サプリメントを利用するのも効果的です。
「GABA」はリラックスをサポートする成分です。
アミノ酸の一種であるGABAは、癒しのアミノ酸として注目されています。
最近はGABAが配合されたお菓子やサプリメントもあるので、ぜひ探してみてくださいね。